理念

障がいのある方と家族の未来を明るくする

はじめまして、「エシカファーム」＆「ドリームケアふぃる」です。
静岡県東部で障がいのある方のサポート・ケアをしている団体です。幼児から成人まで、年齢に合わせたトータルサポートをしています。
障がいのある人の個性を活かしたモノ、コトを生み出すプロジェクト「ハチエイチ」にも取り組んでいます。
すべては障がいのある方のミライのために。

「障がいのある方と家族の未来を明るくする」

理念とは組織の背骨だと思っています。
私たちは何のために集まり、何のために活動するのか。
シンプルで強い答えとして「理念」が存在しています。

少し長くなりますが、どうしてこの理念を決めたのかお伝えします。

私が福祉の世界に飛び込んだのは今から約20年前でした。
それまでまったく福祉とは違う社会で仕事をしてきた自分にとっては、さまざまなことが衝撃でした。
もちろん、自閉症やダウン症さんなどの障がいのある方自身にもほとんど関わったことがありませんでしたが、何より衝撃を受けたのはお母さんたちの姿でした。

伝え方に語弊があるかも知れませんが、お母さんたちはいつでも「すみません、すみません」と口癖のように頭を下げていました。
すべての方がそうだったわけではありませんが、多くのお母さんたちは大なり小なり肩身の狭い思いをしていることを感じました。

そんなお母さんたちの姿を見て、私が強く覚えた感情が「憤り」でした。
「どうしてお母さんたちが謝らなければいけないんだろう」
「その子が悪いわけじゃないし、ましてやお母さんが悪いわけじゃないのに」
「本当はお客様なのに、どうしてお願いして利用させてもらうような感じになっているんだろう」
など障がいをお持ちなことによる大変さもありましたが、それ以上にお母さんたちを取り巻く環境の不十分さに驚きと、憤りを感じていました。

そして、「障がいがあろうが無かろうがこんな社会は絶対におかしい」と思い、お母さんたちが胸を張って堂々といられる場所を作ろうと決めて法人を立ち上げました。

それからずいぶん月日が経ち、法も整備されて今では地域の中にも多くの福祉法人や施設ができました。
昔のようにお母さんたちが「すいません」と頭を下げるようなこともずいぶん減ったと感じています。
本当に良いことだと思います。

やっとあの頃に自分が望んだような社会になったと思いますが、お母さんたちが「お子さんと、自分自身の未来に対して希望が持てるように」という想いを含めて、法人理念はずっと変えずにいます。

これからも、もう誰もあんな思いをしなくていいように法人全体として、本人はもちろん、保護者の方たちが明るく前向きになれるような場所を作っていきたいと思っています。

代表　風間康寛